ご夫婦で大きなカメラをそれぞれにお持ちになって(キャノンとニコン)スーと2階お茶席・瑜伽庵に上がってこられたドイツからのお客様です。
日本には2週間滞在とヨーロッパの方の旅行としては短く、東京は1週間、今日は東京(来日)2日目との事です。
ご主人が「練上げ」ご婦人が「李朝の井戸茶碗」をお選びになりました。
ご婦人のは、朝鮮のお茶碗である事を説明し、一番古いお茶碗を見たいというので「安南のお茶碗」をお見せしたところ、「中国、朝鮮にも茶道があるのか(ティーセレモニーはあるのか)」とのご質問。
「茶道は日本独自の文化です。道具として、見立ててお茶碗を・・・・、えー、あるいは注文してお茶碗を・・・、出島を通してオランダにも・・・。」
ハマってしまいました。ここからがさぁ大変です。
店主の英語力と、ドイツの方の日本への知識と相まって・・・、朝鮮・中国の時代の年表、世界地図、日本地図・・。
「お茶は中国から伝わったが・・・、戦国時代(安土桃山)にお茶の文化が花開き・・・、江戸から明治にかけて日本女性の教養として・・、」
「栄西はともかく、織田信長、豊臣秀吉は説明して千利休へ・・・日本の歴史の人物全て知らないのか・・。」
大汗かきました。
「ナイス ティーチャー」
お世辞は、日本人よりヨーロッパの人のがお上手なのはこの頃解りました。
時間を見つけて、英文の茶道の解説書を買って猛勉強しなければ・・、どう表現して・どのポイントで理解が早いのか分かりません。
通訳ガイドの方に聞くのがよろしいのかもしれませんが、ご案内の途中のお仕事中じゃ、当方の都合の勝手な質問をするのは、失礼極まりませんものね。
先を思うと「寒イボ」です。
何かこの頃、日本を背負っている気分です。